モスリン[毛斯倫]

モスリン(mousseline)とはフランス語で、羊毛(ウール)などの単糸で平織した薄地の織物。生地が柔らかであたたかく滑りが良いことから、主に長襦袢や肩裏、腰紐などに用いられている。

イラクの都市モスールが主な産地だったことからその名が由来している。17世紀にヨーロッパに登場し、広く普及。もともとは綿織物だったが日本には毛織物として伝わったため、モスリンといえば羊毛100%のことを指すようになった。また日本では普段着のきものや長襦袢、半纏や軍服などに用いられ、戦前や戦後にかけてモスリン製造業は隆盛を誇ったが、化学繊維の登場により衰退の一途をたどる。

ちなみに写真のモスリンは、生地を強くするほか、さらに滑りを良くするために化学繊維を3%ほど含んでいる。

2009.12.07 ま行